軽車両で荷物を配送する女性スタッフ。祇園佐川急便のスタッフは、センター長以外はすべて女性だ=京都市東山区【拡大】
運送業といえば男性の力仕事と考えがちだが、佐川急便などを傘下に持つSGホールディングスは女性の採用を積極的に進め、イメージを覆そうとしている。
特に佐川急便はネット通販好きの一人暮らしの女性に対し、女性の配達サービスで安心感を高め、会社のイメージアップにつなげる狙いだ。同社の男性配達員は「さわやかでかっこいい」ことから“佐川男子”として人気を集めているが、これからは「元気でかれん」な“佐川女子”が取って代わるかもしれない。
祇園を走る車夫姿の女性配達員
京都・祇園。格子戸が居並ぶ美しい街並みに、やや甲高い「行ってきます」の声が元気よく鳴り響く。佐川急便の集配センター「祇園佐川急便」の女性配達員は日々、台車に荷物を乗せて街を駆け回っている。
祇園佐川急便のスタッフは、センター長の北浦敬次さん以外、すべて女性だ。それというのも「祇園は花街。(配達員が女性なら)朝がゆっくりの人が、化粧をしなくても荷物を受け取れる」(北浦さん)からだとか。