同じく、相場高とのダブルパンチを受けるのが食用油。日清オイリオグループは4月1日出荷分から、代表的な食用油を10%程度引き上げる。上げ幅は家庭用が1キロ当たり30円以上、業務用が1斗缶(16.5キロ)当たり500円以上。水産品では、はごろもフーズが「シーチキン」ブランドの缶詰16品目の価格を5月1日から、2.2~6.1%引き上げる。特売の常連品の値上げで、大手スーパーの担当者は「他メーカーを増やすことも検討する」と話す。
株高で好調の高額品にも影響が出る。高級ブランドの「ルイ・ヴィトン ジャパン」は2月15日、バッグなどの一部商品で平均約12%値上げ。ティファニーも4月10日からジュエリー類などで平均10%程度の値上げに踏み切る。
住宅関連でも、海外から仕入れる建設資材などが高騰する。ただ、そのコスト上昇分を“値上げ”で反映するかどうかは「消費者は価格には敏感なので厳しいところもある」(福田秋生・不動産経済研究所取締役企画調査部長)という。