円安・株高の進行で、預貯金から投資商品へマネーをシフトする動きが目立ってきた=東京・丸の内の三井住友信託銀行本店【拡大】
同社によると、ラップ口座の原資に退職金を当てる顧客が年々増加している。退職時に保険契約が切れる顧客の需要を見込み、資産運用と健康の両面で安心を提供するのが狙いだ。契約件数は発売後約3週間で696件と好調に推移している。
野村証券も、ラップ口座の残高が3月末で昨年11月末比約1.4倍に増え、過去最高だった07年の水準まで回復した。
投資信託の販売も勢いが出てきた。三井住友銀行は1~3月の販売額が四半期ベースで過去最高となった。「明るいニュースが続き、投資マインドは上向いてきた」(投信業務グループの山口貴保グループ長)と手応えを感じている。
イオン銀行も4月の新規口座開設数が前年同月比約6倍に急増した。月3000円から積み立てられる手軽さが受け、顧客の6割を占める30~50代主婦の関心を集めている。