剛腕で知られる松下電器創業者の松下幸之助氏(左)。パナソニック再生へ改革を急ぐ津賀一宏社長(右)の采配は迫れるか【拡大】
白物家電のアプライアンス社や住宅関連のエコソリューションズ社など、順当なトップ人事に混じって、テレビなどデジタル家電を扱うAVCネットワークス社の人事が異彩を放った。
津賀社長の後を受け、昨年AVC社のトップに就いたばかりの吉田守氏が技術担当常務に転じ、後任に技術担当だった宮部義幸氏を選任したからだ。
AVC社のトップは、津賀社長だけでなく、中村邦夫相談役や大坪文雄会長ら歴代の社長が務めたパナソニックの花形部門だ。
テレビ事業の不振が業績悪化の大きな要因とはいえ、わずか1年でトップが変わるのはあまり例がない。また、社内分社のトップが技術担当役員に就任するのも初めてと異例ずくめだ。