「がんばれ」だけでは実感できぬ 最終利益の半分を社員で山分け (1/4ページ)

2013.5.12 08:00

若い社員が生き生きと仕事に取り組むアシスト・ジャパンの事務所

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 デフレ脱却に取り組む安倍晋三政権が3月の春闘で大企業に賃上げ要求を行ったのは記憶に新しい。だが、「アベノミクス」の2年も前から、会社の利益を内部留保に回さず、利益の半分を社員で山分けしている中小企業がある。

 大阪市中央区のイベント系人材派遣会社、アシスト・ジャパン=井上将豪社長(32)=だ。全社員にコスト意識を徹底させ、努力が成果に直結することを実感してもらっているという。

 ガンバレだけではついてこない

 非上場のアシスト・ジャパンは2年前から、毎月の損益計算書(P/L)を全社員に公開。社員は、自社の売上高から固定費などの費用、利益まで細かく把握できるようになった。

 井上社長は「がんばれ、がんばれと言っても、実利がなければ社員はついてこない。P/Lを開示することで、なぜがんばらなければならないかを知ってもらいたかった」と話す。

利益を生み出すことに社員が敏感になった

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