経営再建中のシャープが、高橋興三副社長(58)を社長に昇格させるトップ人事を固めたことが13日、分かった。奥田隆司社長(59)は会長となり一線から退く。片山幹雄会長(55)は退任する。
奥田氏は社長就任からわずか1年3カ月での交代となるが、2年連続の巨額赤字が見込まれ、経営責任を明確にした。14日の中期経営計画と同時に発表する。6月下旬に開く定時株主総会で正式決定する。
シャープは2013年3月期連結決算の最終赤字が5000億円規模となり、2年連続の巨額赤字となる見通し。主力取引銀行2行から追加支援を受けることが決まっており、中期経営計画の公表に合わせて2行から派遣される取締役人事も発表される。
高橋氏は米州本部長を務めるなど海外経験もあり、現在は営業と海外事業を担当している。