■デジタル世界の金 eコマース決済導入加速
ビットコインとは、P2P(ピアツーピア:対等な端末同士が直接通信する)モデルの上に築かれた仮想通貨である。ビットコインの管理に責任を持つ政府や、コインの価値を決める権限を持つ中央当局はない。
ビットコインが誕生したのは2009年だが、今、世界中の消費者向けスタートアップ企業やベンチャー投資家の関心を一気に集めている。最近7カ月ほどの間に、この新しい金融市場に対する消費者の注目を奪い合うかのように、ビットコインを決済方法として取り入れる動きが加速している。
新たなビットコインの鋳造や取引の管理は市場に参加する人々に任されている。P2Pネットワークと同じように、ビットコインの利用者は同時にビットコインの流通、認証、生成を助けるノード(節点)の役割も果たす。
シンプルに言えば、ビットコインはデジタル世界の金(ゴールド)のようなものだ。市場がビットコインの価値を決め、計算科学的な難題を解くコンピューティングの力さえあれば誰でもビットコインを“採掘”できる。ビットコインが市場に出回れば出回るほど、採掘のための問題は難しくなり、それにかかる費用も膨らむわけだ。