【兵庫発 元気印】神戸紅茶 日本の軟水に合わせ独自ブレンド (2/4ページ)

2013.5.23 05:00

 ◆経営の核に鑑定士

 構造改革の後を引き継いで就任した下司社長は、紅茶専門メーカーとして再出発した同社の将来を見据え、「高品質の紅茶、こだわりのブレンド」を理念に掲げた。

 どうしたら本当においしい紅茶ができるのか…。その秘密を知る人は、日本ではまだ少ない。紅茶のテイスティングで永年の訓練を積んだ経験豊富な「紅茶鑑定士」は国内でわずか数人。

 同社はその数少ない鑑定士のうち1人を抱える。1日200~300杯のテイスティングを繰り返し、過酷な修業に耐えながら紅茶の味わいや香りへの感覚を鍛えてきた男性社員だ。下司社長は「よほど根性が据わっていないと務まらない」と話す。

 鑑定士は茶葉の買い付けからブレンドまでを担う。茶葉は主にインド、スリランカ、ケニアなどから出荷シーズンに買い付ける。収穫の季節や産地の標高などにより、紅茶の香りも味わいも変わる。

 たとえばインドのダージリン茶を栽培する茶園だけでも約90カ所あり、採れる茶葉もそれぞれ違うという。

 多様な茶葉から厳選し、欧米の硬水よりも日本の軟水に合ったブレンドを時間をかけてつくり出す。同社が曲折を経てたどりついた経営姿勢は、紅茶が愛されてきた神戸の企業としての誇りに裏付けられている。下司社長は「もっとおいしい紅茶があることを知ってほしい」としっかりとした口調で語った。 (牛島要平)

                   ◇

【会社概要】神戸紅茶

 ▽本社=神戸市東灘区住吉浜町16-2 ((電)078・851・7281)

 ▽創業=1925年

 ▽設立=1955年

 ▽資本金=2000万円

 ▽売上高=4億7000万円(2013円3月期)

 ▽従業員=35人

 ▽事業内容=紅茶・緑茶・ウーロン茶などの製造加工販売、OEM紅茶製品の包装加工、紅茶原料販売、紅茶原料ブレンド

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