NTTドコモの新事業の売上高【拡大】
「ドコモの強みは、何といっても約6000万件の顧客基盤や約2400店の販売店」(吉沢和弘取締役常務執行役員)。ネット通販の市場規模は今後も急速な伸びが予想されるが、事業者も乱立し、競争は激しい。ドコモの巨大な顧客基盤は、通販事業者には魅力的に映る。
奥の手は開放戦略
こうした事業者の求心力となって事業の急速な拡大を狙うドコモ。現在、dショッピングで扱う商品数は約10万点と、米アマゾンが日本で扱う商品数の約5000万点、楽天の1億点超に遠く及ばないが、12年度に約1150億円だったネット通販を含む電子商取引(コマース)分野の売り上げを15年度までに約2.6倍の3000億円以上に増やすことを目指す。
計画達成に向け、奥の手もある。現在、ゲームサイト「dゲーム」ではドコモユーザーだけでなくKDDIやソフトバンクなど他社のスマホユーザーも利用できるが、これをdショッピングにも拡大する“開放戦略”だ。