NTTドコモの新事業の売上高【拡大】
かつてドコモは、iモードを世界に広げようと、海外の携帯電話会社に相次ぎ出資したが、結果的に失敗した経緯がある。
だが、スマホやタブレット端末で、同じ失敗は許されない。
ドコモは2011年11月に公表した中期経営ビジョンで、15年度の新事業の売上高を11年度比約2.5倍の1兆円以上とする目標を掲げた。新事業の対象は、コマースを中心に、「メディア・コンテンツ」「金融・決済」「メディカル・ヘルスケア」などの8分野だ。
今年7月1日には、この8分野の関連サービスを担当する部署を集約した「スマートライフビジネス本部」を新設する。総力をあげて取り組む新たなサービスの成否は、ドコモが、その巨大な顧客基盤を活用しつつも、それにとらわれない自由な事業展開ができるかにかかっている。(松元洋平)