国内二輪市場が縮小の一途をたどる中、同年にはライバルのホンダが競合車種「ジョルノ」を12年ぶりに復活させた。女性向けスクーター市場という少ないパイの中でシェア争いが過熱。ならば「女性ならではのセンスで突破口を見いだしたかった」(磯本さん)というのが、彼女らを集めた理由だ。
3人はまず、「顧客がビーノに求めるもの」を洗い出すことから始めた。「かわいらしさ」「ボーイッシュ」「クール」「ポップ」。東海林さんは「キーワードを書き出したホワイトボードがたちまち真っ黒になった」と振り返る。
実際のユーザーの声を聞こうと、3人で市場調査にも出掛けた。「大学の駐輪場で、二輪車に乗る女子学生を待ち構えて話しを聞いたこともあった」(東海林さん)
ミーティングを繰り返し、3人が出した結論は、「バイクに乗るのは、アクティブ(活動的)な女の子」。これまで男性開発陣が「女性はピンク」などと決めつけていた車体の配色を、そうした女の子が好む色へ変えることを目指した。