トヨタの「もっといいクルマづくり」 異質の技術者コラボで描く成長軌道 (1/3ページ)

2013.5.27 11:25

歴代プリウス3台

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【ビジネスアイコラム】

 トヨタ自動車は今春、本社工場内にパワートレイン共同開発棟を建設し、それまでは別々に働いていた研究・開発の技術者と生産技術の技術者とを、ここに集約させて「働き方改革」を始めた。研究開発と生産技術とが一体となることで、いわゆる「もっといいクルマづくり」を加速させたい考えである。共同開発棟は一体開発オフィスなどがあり、約2800人が働く。

 トヨタが2011年から取り組む新しい自動車開発手法「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」は、15年に発売を計画するFF車から順次導入されていく。ライバル社も使う標準部品の採用を拡大したり、複数の車種や地域にまたがる部品を大量に発注する「まとめ発注」などを始める。

 TNGA導入によりトヨタは開発効率の20~30%アップを目指しているが、「原価低減以上に、商品力の向上をTNGA導入では重視している」(トヨタ首脳)という。

プリウス開発の成功が、今回の働き方改革に結びついた

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