トヨタの「もっといいクルマづくり」 異質の技術者コラボで描く成長軌道 (2/3ページ)

2013.5.27 11:25

歴代プリウス3台

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 内山田竹志副会長は「(共用部品が広がると)、ハイブリッド車(HV)はもちろん、燃料電池車(FCV)などの先端技術で、トヨタはいつも先行していかなければならない」と訴えるが、商品力でも先行を狙う。

 そこで、「働き方改革」が導入されたのだが、この原型は1997年発売の世界初のHV「プリウス」の開発にあった。当時、チーフエンジニアを務めた内山田氏が、機械と電気のエンジニアを同じフロアで協働させたのである。

 電気はパナソニックのニッケル水素電池の技術者たちだった。内山田氏は「驚いたのは、電池の人たちが加速度試験を実施していたこと。こんなやり方もあるのかと、感心した」と振り返る。プリウス開発の成功が、今回の働き方改革に結びついた。

 ただし、異質の技術者がコラボするのは、一筋縄ではいかない側面はある。ロンドン・ビジネススクール教授のリンダ・グラットン氏が、著書「ワーク・シフト」(プレジデント社刊)で指摘する「専門職の人たちは、自分たちの縄張りを守るために、いわばフェンスを張り巡らせている」のは、いつの世もどこの世界でも一緒。

「日産の機械エンジニアは100年経過しても変わらないものを作る発想」

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