トヨタの「もっといいクルマづくり」 異質の技術者コラボで描く成長軌道 (3/3ページ)

2013.5.27 11:25

歴代プリウス3台

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 日産自動車とNECが車載用ラミネート型リチウムイオン電池を共同開発するまでには、大変な軋轢(あつれき)があった。プロジェクトに参加したNEC技術者(当時)は「日産の機械エンジニアは100年経過しても変わらないものを作る発想。電池を手掛けるわれわれは、明日食べたらお腹を壊すものを作ろうとする。考え方の違いから衝突は茶飯事だった」と話していた。

 生産や技術など機能別の強さはトヨタの特長だ。それでも、縄張りとフェンスを超えて、異質を受け入れて違いを認め合う度量が、個々の技術者に求められていく。縦割りから横軸へとフェンスを超える技術者が増えれば働き方は変わり、トヨタの、そして日本のものづくりは新たな成長軌道を描くだろう。(経済ジャーナリスト 永井隆)

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