経団連、政権・世論との距離課題 米倉会長「仕上げ」険しく (1/3ページ)

2013.6.5 07:00

経団連の定時総会で、あいさつを終えた安倍晋三首相(右)と言葉を交わす米倉弘昌会長=4日、東京都千代田区

経団連の定時総会で、あいさつを終えた安倍晋三首相(右)と言葉を交わす米倉弘昌会長=4日、東京都千代田区【拡大】

 経団連の定時総会が4日、東京・大手町の経団連会館で開かれた。原則2期4年の任期最終年を迎えた米倉弘昌会長は開会のあいさつで「成長実現は経済界の責務」と述べ、規制・制度改革、経済連携推進、イノベーション(技術革新)の加速に意欲を示した。来賓として出席した安倍晋三首相も「行動なくして成長なし」と語り、経済再生へ向けた官民協調を訴えた。だが、仕上げの1年に臨む米倉会長には課題も少なくない。

 最も懸念されるのは米倉氏と政権中枢との距離だ。米倉氏は当初、アベノミクスの金融政策を「無鉄砲」と批判。安倍政権は政府の経済財政諮問会議や産業競争力会議などの民間議員選定にあたり、経団連を通さず親交の厚い経済人に官邸が直接就任を要請した。

 安倍首相は楽天の三木谷浩史会長兼社長が率いる新経済連盟(新経連)のイベントで経団連を念頭に「私はオールドエコノミー寄りではない」と発言。米倉氏は成長戦略第2弾を発表する安倍首相の講演会に姿を見せなかった。

世論との距離をどう埋めるかも重要だ

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