LTE対応のスマートフォンの普及予測【拡大】
一方、ソフトバンクモバイルが展開している比較広告も、物議を醸している。同社は特定の調査会社のデータを基に「つながりやすさナンバーワンへ」とうたっているが、ライバルのNTTドコモやKDDIだけでなく、一部利用者も「少ないサンプルを基に『ナンバーワン』とするのは無理がある」と批判の声が強い。
こうした問題が起きるのは、通信速度やカバーエリアなどの表示方法に、業界の統一基準が存在しないことが要因だ。
サービスの利用が可能なエリアの広さがどの程度あり、人口の何割に電波が届くかを示す「人口カバー率」でさえ、定義はまちまち。NTTドコモは支所などを含めた各市町村(東京23区は各区)の庁舎全てに電波が届けば、自治体の全人口を圏内とする方式を採用している。
これに対し、ソフトバンクとKDDIは日本全国を500メートル四方の区画(メッシュ)に区切り、区画内の「ある程度の範囲」に電波が届けば圏内としている。ただ「ある程度」の判断基準は両社とも公表しておらず、結局は一つの物差しで比較できない状態だ。