険しい山道を麻袋を担いだ農民が次々と集まってくる。インドネシア・スラウェシ島中部、トラジャ県の山岳地帯、標高約1600メートルに位置するペランギアン地区の集落の一角に、キーコーヒーの合弁会社トアルコ・ジャヤが、周辺の協力生産農家からコーヒー豆を買い付ける「集買所」がある。
「これが一番お金になる」
そう話すのは集落のダニエル・スロ村長。米や果物も作っているが、トアルコ・ジャヤに売るコーヒー豆が貴重な現金収入になっている。
同地区では85軒の協力生産農家が登録されており、週1回のペースで買い付けている。直営のパダマラン農場の周辺の山々には、こうした集買所がペランギアン含め3カ所ある。
一方、トラジャの中心市街地ランテパオのトアルコ・ジャヤオフィスには、仲買人からコーヒー豆を大量に買い付ける最大の集買所が隣接する。仲買人は現在、「実績のある人が約200人くらいおり、トアルコ・ジャヤがライセンスを与えている」(渡辺隆生産担当取締役)。「収穫のピーク時にはトラックが列をなして並ぶ」ほどだ。