育毛市場全体からみれば規模は決して大きくないものの、育毛剤を使用する女性が増えるにつれて、右肩上がりで伸びている。さらに「これまで使ったことはなくても、頭髪に悩みを持つ女性は多く、潜在ニーズは大きい」と民野室長は今後の伸びしろの大きさを指摘する。
現在、女性向け育毛剤市場を牽引(けんいん)するのは、富士産業(香川県丸亀市)の「リリィジュ」やメディア・プライス(福岡市)の「柑気楼」といった通販商品だ。
市場も通販を中心に伸びていることから、ライオンはサプリメント「ラクトフェリン」などで培った通販ビジネスのノウハウを女性向け育毛剤事業に生かす。「お試しで獲得した新規顧客をフォローすることでリピートにつなげる」(民野室長)戦略だ。その実現に向けて昨年1月、通販事業部内に企画開発室を立ち上げた。
民野室長は「薬用有効成分に男女の差はないが、女性とはコミュニケーションの取り方が重要になる」と指摘。「女性は育毛のことをもっと知りたいというニーズが強く、それに応えられるチャンネル(選択肢)が通販だ。コミュニケーションを通じ、市場の拡大も図れる」と考えるからだ。