これらの戦略を基に、民野室長は「3~5年でシェアをナンバーワンレベルに持っていきたい。『フルリア』を最上位レベルのブランドに育てる」と意気込む。それだけ育毛効果に自信をみせる。育毛に悩む40~60代の女性を対象に行った「フルリア」のモニター調査で92%が「継続して使いたい」との意向を示したからだ。
若年層も取り込み
「かつてより若年層の女性の育毛剤使用が増えてきた」と指摘するのがバスクリン。実際、市場価格が1000円前後と比較的安価な「モウガL モルティ」の売れ行きが好調という。
「女性も30代前半から頭髪を気にするようになり、ライト感覚で予防的に使う人が入店ついでに購入するケースも増えている」と分析する。年代層の広がりに合わせて高級品から低価格品まで多彩な商品をそろえる方針だ。
一方、資生堂は独自戦略で有望市場を攻める。毛髪再生医療の本格研究に着手するため、カナダのバイオベンチャー企業、レプリセルライフサイエンスと技術提携することで5月に基本合意した。同社の毛髪再生医療技術の導入に向けて、契約金4億円を支払う。