美容と医療融合 シナジー効果狙う
レプリセルの毛髪再生技術は、切除部分が直径5ミリ前後の円形の頭皮だけと少ないのが特徴だ。植毛は通常、後頭部の頭皮を数センチから十数センチ切除して移植されるだけに、女性向け育毛市場への波及は大きそうだ。
この頭皮から特定細胞だけを取り出し、同社の細胞培養プロセスで培養した後、薄毛部分に注入する方法だ。
同社は、美容院などサロン向けの育毛剤「ザ・ヘアケア アデノバイタルスカルプエッセンス」を2011年2月に投入。発売から1年半で100万本超を売り上げた。「サロン向けでは年間30万本でヒットと言われており異例の大ヒット」(広報)だ。
このヒット商品に、レプリセルの再生医療を加えることで、育毛剤使用者に再生医療による対策にも関心を持たせるとともに、再生医療施術後のケアに育毛剤使用を促す。「市場の食い合いではなく、シナジー効果を狙う」という。
女性を意識する同社は5年後をめどに、美容と医療が融合した毛髪再生医療の事業化を目指す。(兼松康)