三菱重工業がカナダ・オンタリオ州の工場で航空機部品の生産を増やすことが5日、分かった。現在の組み立て中心から、将来的には部品の加工のほか、調達の機能をもたせることも検討する。ベトナムでも新しい工場を建設する方針で、世界で高まる航空機需要に対応するため生産のグローバル化を加速させる。
カナダ工場で組み立てているのは、現地の航空機メーカー、ボンバルディアのビジネスジェット機「グローバルエクスプレス」の主翼。これまで名古屋地区の工場を含めた2拠点で製造してきたが、カナダに全面移管する。
ビジネスジェット機は、新興国の経済発展などを背景に増加傾向にある。日本航空機開発協会の予測では、2012年に1万8196機だった運航機数は32年に4万6704機に拡大する見込みだ。
三菱重工は生産の現地化を進めることで、輸送などにかかるコストを減らすほか、顧客との接点を増やしてビジネスにつなげたい考えだ。