さらに、ベトナムでは工場を新設する。08年に首都ハノイに建設した工場では現在、米ボーイングの小型旅客機「737」の主翼に設置する「フラップ」と呼ばれる部品を生産。「品質も安定したレベルを維持している」(三菱重工)という。
新工場は現工場に隣接する場所に設置する。月内にも着工し来年夏から稼働を開始する見込み。現在、名古屋地区の工場で製造しているボーイングの大型旅客機「777」のドアの生産を順次、ベトナムの新工場に移管していく方針だ。
新工場の建設に合わせ、約200人いるベトナム人従業員も将来的に約300人に増やす。
一方、名古屋地区の工場は、ボーイングが増産を計画している最新鋭旅客機「787」向けの部品や、子会社の三菱航空機が開発を進めている国産小型ジェット旅客機「MRJ」の生産などを中心に行い、生産の効率化を進める。
三菱重工幹部は「国内での生産が主体だが、グローバルな航空機メーカーになるには生産のグローバル化も進める必要がある」と強調する。今後、カナダとベトナム以外の新たな海外製造拠点の建設なども検討していく考えだ。