シャープは新工場の立ち上げを指導するとともに、CECの技術者の育成を担う。その対価としてCECから支払われる技術料の一部(約220億円)を回して合弁会社に8%出資し、出資比率に応じた量の液晶パネルを引き取る契約だ。
インフラなども含めた総投資額は5000億円を超えるが、シャープ側の持ち出しはゼロ。関係者は「投資をせずに自社仕様のパネルを手に入れることができる」とメリットを説明する。
シャープは09年にCECグループで液晶パネルを生産するCECパンダに亀山第1工場の旧世代のテレビ用液晶パネルの生産設備を売却している。
中国企業は知的財産権の保護意識が乏しいともいわれるが、関係者は「4年のつきあいで技術や知的財産権への理解があり、正当な対価が支払われる信頼関係ができたことが大きい。鴻海などもIGZO技術をほしがったが、そこが違う」と打ち明ける。