その第1弾として自身の社長就任直後の6月27日に発表したのがCECとの提携だ。他社に積極的に技術を売り、その対価を使ってさらに進んだ技術を開発するスパイラル(渦巻き)づくりを目指す。
シャープは現在、創業精神などの原点回帰を進めているが、創業者の早川徳次氏の口癖に「他社がまねするような商品をつくれ」がある。
IGZO技術も他社が技術開発を急いでおり、「優位性を保てるのは2年程度」(証券アナリスト)といわれる。「高く売れる間に資金化し、しかも技術を製品として世に送り出したい」(関係者)。IGZOに続く他社がほしがる商品や技術を今後、いくつ開発できるかが再建の鍵を握っている。(松岡達郎)