エアコンや冷蔵庫などの白物家電が好調に売れ始めた。日本電機工業会(JEMA)が22日発表した6月の白物家電の国内出荷額は、前年同月比7.6%増の2690億円と3カ月ぶりのプラス。猛暑に加え、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」による景気好転への期待感を背景に高い伸びを示した。半面、薄型テレビを中心とするデジタル家電は23カ月連続のマイナスとなり、明暗を分けた。
製品別ではエアコンが12.7%増の160万1000台と、1972年に調査を開始して以来の最高記録だった。特に省エネ性能の高い製品が人気で、金額ベースでは13.4%伸びた。
扇風機は1.8%増の74万8000台と11カ月ぶりのプラス。冷蔵庫は大型タイプが好調で4.6%増の46万9000台、洗濯機は1.0%増の41万5000台だった。いずれも3カ月ぶりに前年同月実績を上回った。
JEMAは「平均気温が全国的に高くなったことと、景気回復への期待感から、夏の季節商品への需要が高まった」と分析している。