格安航空会社(LCC)のジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)は25日、国内線の貨物運送事業に参入すると発表した。国内のLCCが貨物事業を手掛けるのは初めて。貨物コンテナが搭載可能なスペースを持つ小型ジェット機、エアバスA320で運航する旅客便を利用して26日からサービスを開始する。
サービス開始にあたってジェットスターは、仏パリに本拠地を持つ航空貨物の総販売代理店、エアロジスティクス・グループの日本法人、エアロジスティクス・ジャパン(東京都中央区)と提携した。対象路線は成田と関西発着の新千歳(札幌)、福岡、那覇便に加えて関西と成田と結ぶ便の計7路線で、1日当たり21便を運航する。1便当たりでは約5トンの貨物を輸送する。
対象とするのは生鮮品や宅配便、一般産業貨物となる見通し。旅客便とともに貨物を扱うことで、収益の多様化を図る。
ほかの就航地である中部、松山、大分、鹿児島でも準備が整い次第、貨物運送を始める予定だ。