慌てたのが他社だ。ベライゾンは18日、機種変更が可能となる期間を短縮すると発表した。これまで端末購入から最低2年間の利用が必要だったが、半年経過後に分割払いの端末代金の半額を支払うことで変更できるようにした。AT&Tは1年ごと、4位のTモバイルUSAは1年に2回の機種変更が可能なプランをそれぞれ打ち出した。
■LTE拡充へ
再編も加速している。AT&Tは今月、プリペイド(料金前払い)方式の携帯電話会社リープ・ワイヤレス・インターナショナルの買収を発表。同社は約500万人の契約者を抱え、35州でサービスを展開している。ベライゾンには英ボーダフォンが45%出資しているが、ベライゾンの親会社はボーダフォンの保有株の買い戻しを検討しており、経営を強化する方針だ。
スプリントはソフトバンクの傘下入りと合わせ、無線通信会社クリアワイヤを完全子会社化した。クリアワイヤの保有する豊富な周波数帯が、次世代高速通信「LTE」のサービス拡充に欠かせないためだ。AT&Tが買収したリープも豊富な周波数帯を抱える。
ソフトバンクのスプリント買収を承認した米連邦通信委員会(FCC)のクライバーン委員長代行は「米消費者の選択肢を増やし、値下げも促進する」とサービス競争や業界の活性化を期待していたが、その見立てが早くも的中し始めたといえる。