LCC相手に王者・新幹線も危機感 価格競争回避…総合力で勝るのは? (2/3ページ)

2013.8.7 08:00

今夏のLCCと新幹線のバトル

今夏のLCCと新幹線のバトル【拡大】

 関空-福岡線を1日4往復から5往復に、関空-鹿児島線は同3往復から4往復に増やす。片道運賃は福岡線が最安3590円、鹿児島線が同4290円。増便によるさらなる利用増は確実だ。

 関西と九州を結ぶ路線は他のLCCも重視。成田空港が拠点のジェットスター・ジャパンは関空-福岡線を同3490円とピーチより100円安く運航し、こちらも順調に利用者を伸ばしている。

 新幹線はLCCに戦々恐々

 快進撃を続けるLCCに危機感を抱くのは新幹線だ。山陽・九州新幹線では新大阪-博多間の片道料金は通常1万4890円で、新大阪-鹿児島中央間になると2万1600円。JR西日本の真鍋精志社長は、「LCCと料金勝負はできない」と認める。

 それでも手をこまねいているわけにはいかない。JR西は3月、山陽新幹線で割引切符「スーパー早得きっぷ」を発売。乗車日の1カ月~2週間前にインターネットで予約すれば、新大阪・新神戸-小倉・博多間が通常より約3割安い1万円で利用できる。

LCCとの“消耗戦”を続けることは難しい

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