邦銀が関係するアジアでの主な買収や出資【拡大】
三菱UFJは昨年12月にも、三菱東京UFJ銀がベトナムの国営大手銀行ヴィエティンバンクの株式約20%を取得すると発表し、今年5月に出資が完了。M&A戦略ではアジアが主戦場の一つだ。
BNPパリバ証券の鮫島豊喜シニア・アナリストは「メガ銀の海外戦略はこれまで、法人金融が中心だった。だが、アジアではリテール業務を含めた総合的な金融サービスを展開するという新たなステージに変わりつつある」との見方を示す。
タイは日系企業の集積度が高く、三菱東京UFJ銀が首都バンコクに置く支店の取引先も日系企業が多くを占めていた。アユタヤ銀の買収に伴い、バンコク支店はアユタヤ銀と統合する方向で、今後はリテール業務にも注力する。
6億人市場に魅力
他のメガ銀も、アジアで総合的な金融サービスの展開を目指し、M&A攻勢を強めている。
三井住友銀行は5月、インドネシアの年金貯蓄銀行の株式40%を約1500億円で取得すると表明。年金貯蓄銀はリテール業務に強みを持っており、人口が約2億4000万人と東南アジア諸国連合(ASEAN)域内で最大の同国で、リテール業務に本格参入するのが大きな狙いだ。