邦銀が関係するアジアでの主な買収や出資【拡大】
海外銀行の日本市場拡大も表面化
邦銀がアジアでM&Aを加速させる中で、逆に日本市場での事業拡大をもくろむ海外銀行の動きも表面化してきている。
台湾の大手銀行、中国信託商業銀行(台北市)が、首都圏を地盤とする第二地方銀行の東京スター銀行(東京都港区)を買収する方向で主要株主と大筋で合意したことが判明した。
日本ではこれまで、外資ファンドによる邦銀の買収はあったが、実現すれば海外銀行が邦銀を買収する初めてのケースとなる。
中国信託は、金融庁や台湾当局の認可を得た上で、年内にも東京スター銀のほぼ全株式を買い取る。買収額は500億円規模になるもようだ。買収後は東京スター銀の店舗網を活用して日本市場で個人向け金融サービスを展開する一方で、アジアに進出する日本の中小企業への融資を推進するという見方もある。
国境を越えたM&Aの本格化で、銀行の成長戦略の真価がいよいよ試されることになる。(森田晶宏)