邦銀が関係するアジアでの主な買収や出資【拡大】
みずほFGは、傘下の旧みずほコーポレート銀行(現みずほ銀行)が2011年度に、ベトナムの大手銀行ベトコンバンクの株式約15%を取得。それ以降はアジアで大がかりな買収や出資を手がけていないが、同社幹部は「あきらめているわけではない」とチャンスを虎視眈々(たんたん)と狙う。
メガ銀がアジアでM&Aを加速させているのは、成長が続くアジアでの旺盛な資金需要を取り込むことで収益力を向上させたいためだ。アジアは、低金利が続く日本と比べ、利ざやを稼ぎやすいとされる。特に15年に経済統合を控え、域内人口が6億人を超えるASEAN諸国への注目度は高い。
三菱UFJがアユタヤ銀を買収するのも、タイがメコン川流域の「メコン経済圏」の一角を占めているからだ。アユタヤ銀が現地で築いた基盤を活用することで、高成長が見込めるメコン経済圏での事業展開を優位に進めたいとの期待がある。
こうした取り組みを成功させる鍵は人材にあるといえそうだ。BNPパリバ証券の鮫島氏は「買収や出資の後、経営陣に送り込む日本人スタッフの確保に加え、ゆくゆくは現地の人材をきちんと育成し、活用していけるかが課題」と語る。