一方、ファミリーマートが売り込むのは、パン生地の改良や大型化で上質感、食べごたえ感を高めた「プレミアムサンド」シリーズ。先月から関東、関西などで3商品を先行発売したところ、売れ行きは計画の3倍に上っているという。
当初は男性人気を狙ったが、「朝食用としてコーヒーと一緒に買う出勤途中の女性客が多い」(広報)。今後は販売エリアやラインアップを広げ「コーヒー専門チェーンから客を奪いたい」(同)と意気込む。
ローソンは、「ブランサンド」シリーズの第2弾を27日に発売する。パンに小麦の外皮を使い、栄養バランスや体形維持の効果に関心が高い女性の人気を集める商品だ。糖質が同種のパンと比べ半分以下と低い分、第2弾は具材を20%増やして満足感をアップさせる。
各社はコーヒー販売で顧客の来店頻度を高め、特徴的なサンドで囲い込みを図る構え。食事のテークアウトをめぐり他業界との競争も激しくなりそうだ。