主要企業にアンケートを実施したところ、企業が適正とする円ドル為替相場の水準で、最も多かったのは「100円程度」で、全体の39%を占めた。一方で、「為替相場が短期に大きく変動するのは企業活動にとってマイナス」(流通)などとして、為替相場の安定を求める声が多かった。
100円程度とした理由では「適正な利益確保のため」(機械)とする企業が多く、100円台であれば十分に利益を上げられる状況がうかがわれた。
「110円超」は5%で「リーマン・ショック前の水準で相応のレベル」(鉄鋼)、「海外企業と対等に競争するにはフェアなレート」(電子部品メーカー)といった指摘があった。
一方、「90円程度」とする企業も8%あり、「90円程度で十分。ただ、急激に変動しないことを望む」(機械)とする声もあった。「分からない」は9%で、エネルギー関連企業は「さまざまな要因が絡み合って決まるため、適正水準を示すのは難しい」と説明した。「80円超」は0%だった。