大阪市阿倍野区のシャープ本社【拡大】
シャープから出資要請を受けていた電動工具大手のマキタは20日までに、数十億円規模の出資をする方針を固めた。自動車機器大手のデンソーも20億~25億円で増資引き受けを調整している。
シャープは住宅設備大手のLIXIL(リクシル)グループにも約100億円の出資を求めており、3社からの出資で資本の上積みを図って経営再建を支える考えだ。
シャープとマキタは今年5月に業務提携した。ドリルなどの電動工具で培ったマキタの技術と、シャープの制御技術を組み合わせることで、両社でロボット分野への新規参入を目指している。
一方、デンソーは車載用の空中除菌(プラズマクラスター)技術を共同開発し、2009年から販売。新たに資本提携を通じて、デンソーは車載用機器の技術開発を促進するのが狙いとみられる。