財閥系10社の合計売上高がGDP(国内総生産)の75%以上を占めるという、歪(いびつ)な状況が「そもそもの韓国人気質を先鋭化させている」(関係者)。つまり、現代自社員という韓国でもトップクラスの企業に勤めているエリート意識に、幼少時から自然と身についた「泣く子はもちをひとつよけいにもらえる」という気質が合わさり、自らの身の丈を越えて、労組の行動をより強硬にさせているのかもしれない。
ストによる損失額は過去最悪
朝鮮日報によると、現代自は労組による今回の時限ストと今春に約3カ月続いた週末特別勤務の拒否により、損失額は総額2兆ウォン(約1770億円)を超え、過去最悪になったと発表した、という。
室谷氏は「この現代自の労使交渉の行方には注目している。どこまで労組が過激化するのか」と話す。エリート意識と、韓国人気質を併せ持つ今回の労使対立の行方は、韓国経済の“未来”でもある。
インターネットには「泣く子はもちをひとつよけいにもらえる」という韓国のことわざに対し、こんな反応が少なくない。
「もちは1つ余計にもらえるかもしれないが、確実に好意は失われる」(島田耕)