この託児所は、地元住民らの雇用を確保する側面もある。施設長を務める須藤成美さん(23)は「地元・気仙沼で生まれ育ったので、働く場所があるのはありがたい」と話す。
その一方で、救急車のサイレン音で3歳児が「こわーい」と反応するのを見ると「こんな幼い子供たちも、震災の経験を覚えている」(須藤さん)と言い、心のケアに気を配るという。
ただ、この託児所は気仙沼の処理事業が終了する来年3月末で終了する。大成JVは9月から、従業員らの来年4月以降の再就職先を見つけるため、ハローワークと連携した求人情報の提供や相談会などの支援事業を本格化させた。
しかし、須藤さんは「保育士を続けたいが、地元に残るか、東京に出て勉強するか迷っている」と、再び人生の分岐点に立たされる状況も迫っている。(西川博明)