一方、アサヒ飲料が10月8日に発売する「ワンダ パワーブレンドコーヒー」(200円)は、栄養成分が入った“エナジードリンク系”のコーヒーだ。脳の活性化効果が期待される「アルギニン」を配合しながら、コーヒー本来のコクにもこだわった。昨年のエナジードリンク市場が前年比2.2倍に急拡大していることや、コーヒーもエナジードリンクも「飲んで活力を入れたい」という共通のニーズがあることに着目。「エナジーコーヒーという新しい価値の提案で、ワンダブランドの底上げにつなげる」(同社)と力を込める。
これまで「缶」が当たり前だったコーヒー飲料市場に、女性をターゲットに「ペットボトル」を採用する動きも広がる。5月に日本コカ・コーラが発売した「ルアーナ」と、8月にキリンビバレッジが発売した「ファイア カフェデリ」は、ともにカフェスタイルを好む女性向けのデザインを施したペットボトルコーヒーだ。「持ち歩いてゆっくり飲むコーヒー文化を根付かせ、新たな市場を創出する」(キリンビバレッジの山田精二マーケティング部長)と息巻く。