インドネシアモーターショー会場のダイハツ工業ブース。日系5社がエコカー減税対応車を披露した=19日、ジャカルタ(飯田耕司撮影)【拡大】
経済状況に不安
ただ、足元の経済状況は不安定だ。インドネシア銀行(中央銀行)が今月に入り、4カ月連続となる主要政策金利を年7.0%から7.25%に引き上げたものの、通貨ルピアの下落は止まらず、インフレ懸念も高まっている。長期投資も鈍化しており、今後、地場企業の業績悪化や不動産バブルの崩壊などに発展すれば、進出した日本メーカーも打撃を受ける。
トヨタ自動車が19日、インドネシアから南米にMPVの輸出を開始したことを明らかにするなど、輸出拠点として位置づけることで、リスクは分散できるが、同国から輸出を行うための重要インフラである港湾の整備の遅れも指摘されている。
SMBC日興証券金融経済調査部の川端隆史エコノミストは「昨年1年で労働者の平均賃金がジャカルタ市内で44%上昇するなど、人件費抑制という面でのメリットは薄い」と説明。中国から東南アジア諸国連合(ASEAN)に生産拠点などを分散し、直接投資を拡大する「チャイナ・プラス・ワン」の動きが加速しているものの、インドネシアは分散対象国にはなりにくいと指摘する。