日本米の輸出量【拡大】
第2弾のターゲットは香港と同様に日本食レストランが増え、富裕層が多いシンガポール。すでに現地に、全額出資の「クボタ・ライス・インダストリー」を設立しており、10月から事業を開始する。こちらは、新潟に加え山形県産のコメも取り扱う。15年には香港とシンガポールを合わせ、13年見通しの約5倍に相当する1230トンに増やす計画だ。
高齢者の作業軽減も
香港やシンガポールのスーパーの店頭には、東南アジアを中心に世界のコメが並ぶ。価格は日本米が3倍以上とされる。
味、品質を売り物にするだけでは市場の開拓に限界があるのも事実で、価格の国際競争力を高めることが必要だ。それには生産プロセスの合理化が不可欠になる。
この領域でもクボタは積極的な支援に乗り出している。そのひとつが、苗作りを必要としない鉄コーティングもみによる直播農法だ。