そこで、「熱密封リング」で内釜と本体の隙間をふさいだところ、内釜が均一に加熱されるようになり、通常他の部分に比べてやわらかめに炊きあがる傾向が見られる釜底の中心部もおいしい硬さに炊きあがるようになった。釜全体をしっかり加熱することは、甘みやうまみを含んだオネバ成分の発生も促す。表面をオネバ成分で包まれたご飯は水分が逃げにくく、冷めてもふっくらとした食味が保たれる。
従来の炊飯器では、炊飯量の多少によって炊きあがりに差が出ることが課題として残されていた。保温吸水が完了して本炊きに移行する過程では、温度の上がり方を検知して炊飯量を推定し、理想の炊きあがりになるように調整が可能だ。しかし、季節によって初期の水温が異なるため、保温吸水工程では温度の上がり具合で炊飯量を推定することが難しく、中間的な炊飯量(5.5合炊きなら3合)に合わせて加温していた。そのため、最大容量で炊いた場合や5.5合炊きで1合だけ炊いた場合など、硬さや粘りが異なる炊きあがりになることが避けられなかった。三菱電機では、重量センサーを搭載しスタート時から炊飯量を把握するシステムを導入。保温吸水工程を含めて、炊飯量に応じた最適制御を実現した。