◆地道に農家を開拓
清野社長によると「オープンした頃は、オーガニックや菜食主義というのは、『泥臭い』『宗教じみている』といったネガティブなイメージがあった」という。ところが欧米のレストランの視察を重ねた結果、おしゃれで楽しい雰囲気に満ちあふれていたことが分かった。「この分野で先駆者になろう」-。そんな意識が高まり、ユニホームや内装にもこだわった店舗づくりを進めていった。
料理は当初から、肉や魚、乳製品、卵を使用していない。例えば牛や豚肉の場合、流通・加工工程が複雑で、どういった食事が施されていたのかが分からず、顧客に適切な説明を行えないのが理由だ。調味料についても、きちんと説明できるものだけを一貫して使用している。
03年には表参道に2号店となる「ピュアカフェ」を開設。06年には第1号店を目黒区に移転する。
実は創業当時、国内のオーガニックの農家が少なかったため、「事業展開は100%無理」との厳しい指摘もあった。こうした中、「おいしいオーガニック料理を提供する」といった信念の下、地道に農家の開拓を進めていった。
その原動力となったのが、「ちゃんと野菜を食べなさい」というキャッチフレーズ。清野社長はこのフレーズを踏まえ、「『野菜を作ってくれた農家に感謝し、きちんと対価を支払おう』といった気持ちを持ち続けてきた」と振り返る。