米アップルがタブレット端末の新製品「iPad Air(アイパッドエア)」を発表したことで、タブレット市場は一段と活気づきそうだ。ただ、端末自体の差別化が難しく、価格競争も厳しさを増しているのが現状で、ソニーや富士通などの日本勢は、王者・アップルに少しでも近づくべく、法人向けの開拓を急ぐ。
「この軽さと大きさならば片手で操作できる」
アップルが23日、東京都内で開いた国内メディア向けイベント。エアの使い勝手を試した報道陣からはため息が漏れた。
国内のタブレット市場では勢力図がめまぐるしく変化している。調査会社IDCジャパンによると、2013年4~6月のメーカー別シェアで、首位アップルは54.1%と過半を占めたが、前年同期から11ポイント近く低下。日本勢では、ソニーが5.8%で3位に食い込んだ。一方、1年前にトップ3に入っていた富士通とNECは6位以下に順位を落とした。