それを支えるのはカイゼンを生み出す「人材」であり、高岡工場のブラックボックス・ラインのように人材育成には経営資源を惜しみなく投入している。7月にドイツで開催された技能五輪国際大会にはトヨタから8人が出場し、2人が金メダルに輝いた。これはモノづくりの高い技能を国内外に示すとともに、人材育成が実を結んでいる証しでもある。
国内300万台にこだわる理由
トヨタには生産技術のエキスパート(専門家)に冠される「技監」という職制がある。その一人、河合満(みつる)は「自動化がいくら進んでも、人にしかできない部分は必ず残る。人が(モノづくりの)方法を編み出し、それを機械でできるようにする」と話す。技能(人)はいつも技術(機械)の上をいくというわけだ。