添着活性炭の有機ヨウ素除去効率の相対湿度による影響【拡大】
空気中の放射性物質は、最終的にヤシガラ活性炭フィルターで取り除くことになっていたが、活性炭の表面の穴が大きく、そこに水分が入り込むと吸着性能が急激に落ちる構造だった。米国のデータでも湿度80%を超えると性能が急速に劣化することが分かっていた。福島第1の事故では発熱で大量の水蒸気が発生し、効果が上がらなかったのだ。
これに対し、ワカイダが開発した活性炭素繊維製フィルターは湿度の違いにとらわれず効果を発揮する。このフィルターを使った局所排風機を建屋内に設置したところ状況は一変した。
東電によると排風機を取り付ける前の2011年4月26日時点では放射性物質濃度が1立方センチ当たり4.8ベクレル。取り付け後の5月7日は、0.0197ベクレルと急速に低下。事故発生から約2カ月たって、作業員が立ち入りできるようになった。