来年6月に開催されるサッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会のテレビ中継について、衛星放送のスカパーJSATホールディングスの高田真治社長は10月31日の決算説明会で「ブラジル大会でわれわれの出番はないと思う」と語った。中継断念の理由として、放映権料の高騰と、2010年南アフリカ大会で新規加入者が伸び悩んだことをあげ、今回も期待できないと、ソロバンをはじいた。
1カ月ほど前から、スカパー撤退の情報は流れていた。優良コンテンツを手放せば株価が下がるのではと注視していると、10月初めの508円が31日に年初来高値の579円をつけ、終値は567円まで上昇した。
普段、兜町とは縁がないだけに上昇の理由を証券会社に勤める学生時代の友人に聞いた。
「当たり前だよ、上がるのは」
「え、どうして?」
「放映権料の高騰はとどまることを知らないんだ。その負担がなくなるのだから、プラスさ。株主たちも歓迎しているはずだし、素直な反応だろうな」
「スカパーの撤退にはガッカリしたよ。解説陣は個性的で、ファンにこびるようなことがなかったし、ブラジル大会も楽しみにしていたのに」
「それはサッカーファンの見方に過ぎない。経営判断とすれば、正しいと思うよ」