スマホで明暗
京セラと村田製作所が中間期としては過去最高の売上高を記録したほか、日東電工も売上高が前年同期比12%増となるなど、関西の電子部品メーカーは好調が際だった。
牽引(けんいん)したのはスマホ向けの部品。特に新興国など海外向けが好調で、本業の不振を挽回する企業も出た。下着メーカー大手のグンゼは、主力の紳士向け肌着が低迷するなどアパレル事業は不調だったが、タッチパネル向け電子部品が好調で、最終利益は前年同期の4倍超となった。
一方で、スマホに足を引っ張られる企業も。スマホ向けゲームとの激しい競争にさらされる任天堂は、円安の恩恵で最終利益は4年ぶりの黒字化を確保したが、営業損益は232億円の赤字となった。