だが、牛乳瓶の軽量化が遅れると「確実に他社との競争に負けて取り残される」(容器包装開発部の森哲志部長)との危機感が社員の背中を押した。試行錯誤の結果、たどり着いたのが、薄くした瓶の外側に樹脂を張る方法だった。
樹脂が輸送時の衝撃から瓶を保護するためガラスを薄くしても割れにくくなり、軽量化と同時にリユース回数が倍増すると試算された。
しかし、森部長は「牛乳瓶に利用して効果があるのか、本当に再利用回数が倍増するのか半信半疑だった」と振り返る。
実際の容器改良では、充填機の構造を大きく変えないために瓶の太さを変えず、高さを低くして対応。持ちやすいよう瓶にくびれをつけた。さらに、樹脂が輸送時や太陽の熱ではがれないことなどを確認するため、14項目に及ぶ検査を実施した。