来年初売りの目玉となる福袋の準備が百貨店各社で始まった。景況感の改善で高額品の売れ行きが好調だった流れをくんで、福袋にも高額品がずらり。来年4月の消費税増税を控え、駆け込み需要も期待できるとあって「お得感」や「付加価値」を前面にアピール。消費者の購買意欲をかき立てる販売合戦は、例年以上に熱を帯びそうだ。
大丸松坂屋百貨店は100万円の福袋を100袋用意するなど高額福袋のラインアップを拡充。好業績を背景に増額が期待されるボーナス支給後に「高額消費や増税前の耐久消費財の購入が本格化する」(広報)とそろばんをはじく。
松坂屋上野店では初めて1億円の福袋も登場し、1億3千万円相当の金の茶釜を販売する。金は投資対象としても人気が高く、三越日本橋本店も世界遺産に登録された富士山と三保松原(みほのまつばら)を10万分の1のサイズで再現した純金の置物(223万円)などを売り出す。
東武百貨店も10万円以上の福袋を前年比2割増やした。佐藤治夫池袋本店長は「高額品のなかでも普段は買えない商品など、価値を求めるニーズが強まっている」と強調。同社最高額のエメラルドの指輪(1千万円)のほか、国産養殖本マグロ1尾(20万円)や婚約指輪付きの白馬に乗ったプロポーズプラン(50万円)などをそろえた。