唐沢武彦支配人は「日本人のお客さまは週末や夏休みなどに集中する。海外のお客さまで他の期間を稼働させ、将来は比率を半々にしたい」と話す。
「界」は星野リゾートが老舗旅館を改装する形で事業を拡大し、全国10カ所で展開。現在も新規の案件が進行中という。
一方、高価格帯の「星のや」は、星野社長が傾きかけた家業の温泉旅館を再建した「星のや軽井沢」を2005年に開業したのが始まり。「日本旅館の趣と世界基準のサービスの提供」をテーマに軽井沢、京都、竹富島(沖縄県)の3カ所で展開。14年にインドネシア・バリ島、15年には富士山の麓、16年には東京・大手町に進出する。
「日本の観光産業に、国内外の投資家が投資できる環境を作りたい」(星野社長)として、7月に上場した不動産投信は「界」と「星のや」にファミリー型リゾート施設「リゾナーレ」から6物件を組み込んだ「日本初の旅館ファンド」だ。