セブン&アイ・ホールディングス(HD)の鈴木敏文会長(CEO)インタビュー=19日午前、千代田区二番町(瀧誠四郎撮影)【拡大】
--物流やマーケティングでも新機軸が多かった
「コンビニは発注規模が2、3個だから、個別に発注したら割に合わない。それでPOSシステムを導入したが、当時のメーカー商品にはバーコードがなく、個別に対応をお願いした。流通の近代化のほとんどはセブンが担ってきた」
--次なる一手は
「ネットとリアル(店舗)を融合させる(ことで顧客に最も合う販路を生かして商品を提供する)オムニチャネル化を進め、ネットで購入した洋服を最寄りのセブン-イレブンの店舗で受け取ったり、店から自宅まで配達する。気に入らない商品を包装して送り返すのは面倒だが、セブンで受け取れば、そのまま返すことだってできる」
--今後の出店戦略は
「2014年度には1600店を出店する計画で、既存エリアだけでなく、未出店地域へも出す。10分歩いてもコンビニがないという人が今もいるし、一人暮らしの高齢者が多くなれば食材を宅配してほしい人も増える。だから店舗はなるべく消費者の近くにありたい」